Archive for the ‘歌遊泳’ Category
歌遊泳:いとしのエリー
20数年の昔。
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歌遊泳:【緒形拳 阿久悠を語る】
歌遊泳:民子さんオホーツクを唄う
歌遊泳: 「百万遍のバラ」を見たか?
歌遊泳:森田童子の磁力に抗して
http://www.youtube.com/watch?v=DHFTSGhQreE
森田童子(もりたどうし)の歌が醸し出す気分は要注意だと思ってしまう。心ならずも過去を美化してしまう森田節の威力を借りて、 団塊ジジイが人目を忍んで、この歌に咽んでいるなら、それはおぞましくも哀しい。 「ありのままのきみとぼくがここに居る」 「ただひたむきなぼくたちが立っていた」ん??。 ・・・?ちょい質の悪い自己愛じゃねぇか・・・・、
そう思い始めたとき 最後の歌詞が耳に入った。
、
『もう一度やり直すなら、どんな生き方があるだろうか・・・』
森田童子はここで あの時代を美化して神棚に祭り上げ「今」と遮断してしまう危うさを持つ、 自らの歌に答えて、かつ聞 き手に向けて、宣言しているのだ。
「あれ以外にどんな生き方もありはしない!」 と。
もう一度 あのような場面に遭遇したとしても、
たとえば東大全共闘の「安田講堂組」は、
全学バリケード封鎖によって
支配の知的中枢=東大の研究機能を物理的に停止させる道、自らの退路を断ち東大卒資格を放棄する道、 きっと再びそこにしか立ち はしまい。 その立ち位置こそが、
愚かで稚拙な敗北にまみれた「全共闘」が
数十年を経てなお「無反省」にも放せないものだとしたら
どうぞ「夢」だと言ってくれ と。
夢とは、もともと、「現実」と呼ばれるものを目の前にしたからといって退くような、「現実」的なものではないのだ と。
そういう言い分が、森田節だと言うのなら、それはそれで拝聴してもいい。
歌遊泳: 星も港も抱きしめる
【星の流れに】 【港が見える丘】(1947年 昭和22年)
『星の流れに』の曲名は、当初予定では、歌詞に登場する言葉から採って「こんな女に誰がした」だったそうだ。
GHQから「日本人の反米意識を煽る恐れがある」とクレームがあり、変更して世に出されたという。「誰がした?心情」
を覆う『敗戦後空間』とは、苛酷な現実のその責を、敵アメリカへも、ひと度ならず支持信頼した軍へも、昨日の現人神天皇へも、
「ご巡幸」に熱心で「あっ、そ」を繰り返す今日の人間天皇へも、戦後政府へも、そして自身へも、どこへも、
負わせ得る確たる理路を持てない一億総懺悔日本人の、精神の『迷走』と、今日明日を喰う為の現実が織り成す空間だ。
それが「敗戦」ということの核心である、とどこかにあった。 なるほど・・・、
大人も子供も、誰も彼も、それぞれの方法と位相から『敗北を抱きしめて(た)』(ジョン・ダワー、2001)のだ。
1947年:昭和22年・・・・。全官公労総罷業(2.1ゼネスト)中止。六・三・三制実施、国民学校を小学校と改名。
古橋広之進、水泳400メートル自由形で世界新記録。吉田内閣総辞職で初の片山哲社会党首相が誕生。 その年作られ、街に流れた歌の代表が標題の二つの歌なのだ。ラジオドラマ『鐘の鳴る丘』から童謡『とんがり帽子』が流れたのもこの年だ。
私はこの年に生まれたのだが、同じ年に生まれたのが、前年11月3日に公布されこの年(1947年)5月3日に施行となった「日本国憲法」だ。 『敗戦後空間』に舞い降りた「日本国憲法」は、国会・マスコミ・市民に受け容れられ、間違いなく歓迎されたのだ。 『迷走』にようやく出来た標(しるべ)だったとする論に同意したい。 ジョン・ダワーは言っている。『押し付けたとすれば、日本国民とGHQ左派の「短期同盟」が、旧勢力に押し付けたのだ』と。なるほど、今日の改憲勢力にとっては「押し付けられた」のだ。
農地改革、婦人参政権から労働三法・生協法まで、GHQ影響下の戦後諸改革を、一体「憲法は押し付けられた」と言う勢力の誰が為せたと言うのか?
ちなみに、この前年に流行った歌に、『リンゴの唄』(映画「そよかぜ」に45年、レコードは46年)『みかんの花咲く丘』(46年)がある。 それらも含め、私にはこれら敗戦直後期の歌を母の胎内で聞いた記憶が、ハッキリ(?)とある。
【星の流れに】
菊池章子
http://www.youtube.com/watch?v=qWIPoIG2jJk&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=hj8ntoBNW4M&feature=related(91年) 11歳のひばり
http://www.youtube.com/watch?v=wMSQ1amd7sU 日吉ミミ
http://www.youtube.com/watch?v=gKu_N4ZoesY&feature=related ちあきなおみ
http://www.youtube.com/watch?v=MAMrwVqSCE&feature=related
【港が見える丘】 平野愛子
http://www.youtube.com/watch?v=gc5TZJxg4CE 渡辺はま子
http://www.youtube.com/watch?v=SYQjyWazd4c 青江美奈
http://www.youtube.com/watch?v=buZP9Ivlikw&feature=related ちあきなおみ
http://www.youtube.com/watch?v=f-1MbSjMdug&feature=related
歌遊泳: 別れの一本杉
私たち世代が、この歌(1955年発表)の風景(視覚的実際and主人公の精神風景)の最後の目撃者かもしれない。
多くの論者が1970年前後を、日本の曲がり角だったと指摘している。通信手段・白モノ家電完全普及・女性就労・
高速道路網・ニュータウン・大型ショッピングセンター・大学進学率・・・。「一本杉」の最後の目撃者、少年期に
「一本杉」を確実に見、いわゆる「学生反乱」の季節に「一本杉」が根元から崩れて行くのを見届けた世代が、
いわゆる「団塊」世代なのか?「一本杉」だけを復活させることにシャカリキな人々によって、
9条を含む「改憲」が準備されていることも事実だ。「一本杉」世界の何を引き継ぐのか、何を繰り返さないのか・・・
世代に課せられた宿題ではあったが、たぶん果たせていない。
春日八郎(副司会、栗原小巻の声じゃないですかね?)
http://www.youtube.com/watch?v=1HMTin1P4Cw 天童よしみ
http://www.youtube.com/watch?v=S4zf88PRIEY 作者:船村徹
http://www.youtube.com/watch?v=sczOFEjcwck&feature=PlayList&p=AFA45B385E6292C0&playnext=1&playnext_from=PL&index=1 若き日の船村徹
http://www.youtube.com/watch?v=wfrFun73d0M&feature=PlayList&p=AFA45B385E6292C0&playnext=1&playnext_from=PL&index=4 ちあきなおみ:http://www.youtube.com/watch?v=EVC4Ua3x6UI
それにしても、ちあきなおみさん、自身の持ち歌のように歌いますねぇ。