歌遊泳: ちあきなおみの何が響くのか?
品川宿たそがれ氏推薦の敗戦直後期必読三冊: 『敗北を抱きしめて』(ジョン・ダワー、岩波書店) 『拝啓マッカーサー元帥様』(袖井林二郎、岩波書店) 『占領下日本-OCCUPIED JAPAN-』(半藤一利・保坂正康・他、筑摩書房) は、 チームちあきが選択した歌・歌唱の気分に重なるのです。ゴンドラの唄は戦前、他に海外の歌・古い歌・60年以降の歌もありますが、 不思議なことに、聞こえて来る歌唱はことごとく、ぼくを敗戦直後時空へと誘うのです。
「別れの一本杉」の痛切の別れ(遠い遠い想い出しても遠い空♪)。 「さとうきび畑」の静かな、だからシッカリ響く怒り(海の向こうから戦がやって来た♪)。 「朝日のあたる家」の渇いて開き直っても、「和解」と「赦し」に至ろうとする心。