ほろ酔い交遊録: 5月22日(日)生野区民ホール14:00~ 金時鐘講演会&懇親会
『・・・詩は好もうと好むまいと現実認識における革命なのです。・・・見過ごされ、打ち過ごされてることに目がいき、馴れ合っていることが気になってならない人。私にはそのような人が詩人なのですが、その詩人が満遍なく点在している国、路地の長屋や、村里や、学校や職場に、それとなく点在している国こそ、私には一番美しい国です。』
(06年12月、朝日新聞。安倍の「美しい国」発言に抗して。金時鐘)
時鐘さんお元気で安心しましたというか、その伸びた背筋に黙した叱咤をいただいたのでした。多くの、男たち、女たちにとって、時鐘さんは「父」なんです。
戦後社会一期生たる「団塊」どもにとって、復興から高度経済成長に邁進し・いわゆる「反動」に目をつむり・右であろうが左であろうが確たる道を示しはしない「戦後」父像とは違い、ことの良し悪しを超えてピンと背筋を伸ばして、一貫した「説」を語り続ける・・・時鐘さんは、そんな「あるべき」「父」なのであった。