アジール 空堀: 3月10日『フォルクローレの夕べ』 ハーフタイム・トーク
三浦さん、3月10日(木)『フォルクローレの夕べ』(アジール空堀イヴェント)用の
貴重で深い草稿拝読。知らないことがいっぱいで、南米の先住者の魂と、現代ラテンアメリカの心を読みました。ありがとうございました。
南米のいわば先史~スペイン支配~20世紀米国。キューバ革命・ゲバラ・ラテンアメリカ革命闘争・73年チリ軍事クーデター。
その全体像と脈々たる抵抗歌の歴史。
ピノチェト政権に虐殺された、チリの人気歌手:ビクトル・ハラ、死の直前に唄った『ベンセレーモス』(我々は勝利する)。
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貴メモにあった、ジュリエット・グレコさんに関する、天声人語。
一見「当事者」でない者が採り得る「当事者性」のひとつの極点だね。
『夜の森を思わせる深い声、語るような歌唱、黒ずくめの衣装、宙を舞う両の手。どれも22歳のデビュー当時からだ。自由を愛し、強者や権力を疑う生き方も変わらない。ナチス占領下のパリで、レジスタンス活動家の娘として秘密警察に拘束された体験が原点だろう。
すでに大御所だった1981年、チリのピノチェト独裁政権の招きをあえて受け入れた。軍幹部と家族が聴き入る御前コンサートの途中から、軍政が禁じた抵抗歌を続け、直ちに国外追放となる。いかつい兵士に囲まれ、空港へと連行される報道写真はフランス人を熱くした。本人は「生涯最大の勝利」と振り返った。』( 2007年天声人語)