つぶやき: 太宰・吉本 生涯一度の対面

FB投稿に、下の画像があった。棄てられた子猫を育てる雄犬の画像だ。

観ていて、ふと焼跡・闇市時代の三鷹駅近くの呑み屋での、流行作家:太宰と青年吉本隆明の出会いの情景が浮かんだ。

マザーシップ

 

太宰と吉本隆明、生涯一度の出遭い。
(雑誌『東京人』:08年11月。吉本へのインタヴュー記事より)
『男の本質に母性。不意をつかれた』
吉本は戦後間もなくの焼跡・闇市の時代、学生芝居仲間で太宰の戯曲『春の枯葉』を上演しようとなり、仲間を代表して三鷹の太宰宅を訪ねる。
太宰は不在だったが、幸い太宰家のお手伝いさんから聞き出し、三鷹駅近くの屋台で呑んでいた彼を探し出す。当時の人気作家と無名の貧乏学生:のちの詩人・思想家の出会いだ。そこでの会話だ。

『「おまえ、男の本質はなんだか知ってるか?」と問われ、「いや、わかりません」と答えると、「それは、マザー・シップってことだよ」って。母性性や女性性ということだと思うのですが、男の本質に母性。不意をつかれた。』

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