爺バカ通信: 高校受験
高校受験・中学卒業のシーズンだ。
今、中学校の教師をしていて三年生の担任をしている息子は、きっと生徒の受験・進路に悩まされ、特に秋以降は頭を抱えることもあったのではないだろうか?と想う。
十年程前、某大学を出て外食産業に勤務した息子は、店長として転勤を繰り返し四年程勤務した後、中学時代のラグビー部顧問であった恩師の強い勧めもあって、教師を目指して退職した。我が家に一年間居候し、不足する教職単位取得に専念。教員採用試験に臨んだ。 家族からは「ラグビー部の顧問になりたいだけやろう?」などと茶化されたりもしていたが、翌春、無事中学校の国語教師になった。
自身が育った同じ市の公立中学に赴任したが、ラグビー部は無く一から創設。年々力を付け、昨秋は大阪府大会で準決勝に進出、有名私学に当たり予想を覆す善戦(ぼくも観戦した)だったが、惜しくも敗退した。 観戦していた件の恩師や応援の母親たちの話では「主要メンバー数人の怪我欠場さえなければ勝っていた」そうで、実際僅差スコアの実力伯仲のゲームだった。 その有名私学は決勝にも勝って優勝した。
勝敗はともかく、部員たちが流した涙にもらい泣きして、彼の中学時代を思い出しもした。
添付画像は、彼が受験を控えた中学三年生だった20年前の正月、ぼく以上の親バカに違いない、彼の母親が作った年賀状だが、今度は彼が生徒たちに何かを伝えているだろう、と親バカ夫婦は想いたい。 他との比較ではなく、排他的でなく、地位や財にまつわる私欲に基づかない限り、 親バカは伝播していいのだ。
【余談】 どういう訳か、彼の妻が、昨年OLを辞め、某自治体教員採用試験を受け合格、今春には小学校教員新任だそうだ。 このご時世、心配の種は尽きないが、陰ながら精神的応援を送るしかない。