ほろよい通信: 閏(うるう)年、そして『天地明察』
2月29日、『天地明察』を想う
昨日は2月29日。今年は閏年なのだ。 ところが、誰かが勘違いして、我が事務所の白板の業務予定カレンダーが28日までとなっていて、数日前に書き直したところ「一日得したようだ」「損したようだ」と若い者がアーだコーだ・・・・。工程を正確に内外に徹底しなければならない業務の社としては何たるズサン。まぁ、それぞれの現場の工程は各自キチンと掌握しており、白板の間違いは皆が知っていながら放置していた次第。
閏年の仕組みを調べてみた(誰でも知っているらしいが、ぼくはあやふやでした)。http://e-eyenet.ne.jp/amusement/column/200702.html より
『 一年は365日、つまり地球の公転は365日で1周するといわれています。しかし厳密には365.2422日で1周しており、4年でだいたい1日分の余りが発生することになります。
この暦と実際の季節の移り変わりを2月に1日増やして補正しましょうというのが閏年(うるうどし)なのです。 地球の公転が365.25日で1周する場合は、4年に1回366日にすればピッタリなのですが、上述のとおり精確には365.2422日なので、僅かな誤差が生じてしまいます。紀元前45年1月1日からユリウス暦が使われてきた16世紀後半のヨーロッパでは、実際の暦と10日以上のズレが生じていました。 そこで改訂されたのがグレゴリオ暦で、世界各国でも採用されるようになりました。
以下のルールに従い、グレゴリオ暦では400年に(100回でも96回でもなく)97回の閏年が設定されます。
- 西暦が4で割り切れる年は閏年
- 西暦が4で割り切れる年のうち、100で割り切れる年は平年
- 西暦が100で割り切れる年のうち、400で割り切れる年は閏年。つまり、閏年を中止するのを中止するという訳です。
2000年は3番目のルールに当てはまる閏年でしたが、誤って2番目までのルールで閏年を算出して平年としているプログラムがあり、郵便貯金ATMが停止するなど”2000年問題”のひとつの要因にもなりました。 』
『天地明察』の主人公:二世安井算哲(渋川春海)なら、もちろん地球公転時間を承知していた。何せ、次の日食日を江戸「和算」を駆使して解き示そうとしていたのですから。
『天地明察』(冲方丁 うぶかた とう、 角川書店、¥1,890 ) http://www.amazon.co.jp/%E5%A4%A9%E5%9C%B0%E6%98%8E%E5%AF%9F-%E5%86%B2%E6%96%B9-%E4%B8%81/dp/404874013X