交遊通信録: 地震・津波・・・。
東日本巨大地震
電話やメールありがとう。東京は激しく揺れまして驚きましたが、当方無事です。 大船渡・陸前高田・宮古・相馬など、津波被害も合わせた震災被害の大きさは尋常ではありません。 取り合えず、東京で揺れただけでオタオタした品川爺の2日間です。
3月11日。 中目黒の現場に居た。「東京は時々揺れるわい」と軽く受け止めていると、やがて激しいグラグラがえらく続く。 次第に強くなる揺れに「えっ? 第二関東大震災?」と怯える。阪神淡路大震災の際の激しい揺れを思い出す。 現場の資材が崩れ、立てかけていた建具が倒れた。施工間もない大型のガラススクリーンが揺れている。 そのガラズに仮固定してコーキングの凝固待ちのガラスの棚が落ちた。 正直、阪神淡路大震災を思い出して立ち尽くすのと、現場状況が心配で離れられないというのが半々。足元が揺れるのは、根本的存在不安に駆られる。揺れが収まるのを待った。余震が続き、さらに大きいのが来るのか?などと考え、**に逢わずに果てるのか・・・などといつもの癖で単身赴任の身を大げさに思ったりする。 夕刻、帰ろうとするとJR・地下鉄・私鉄、全て運休。タクシーは数少なく、長蛇の待ち客。バスは来ない上に超満員。 仕方がない。幸い品川宿の庵まで、直線で5Km、山手通りを真っ直ぐ歩けば6Kmほどか?90分ほどで帰れるだろう。そう思い定めて歩き始めた。 何と、大東京の勤労者の多くが同じ選択をしている。道は歩行者のラッシュとなっている。 二時間以上かかって北品川に至り、旧東海道の見慣れた風景に辿り着く。 丸の内から蒲田まで歩くのだという人、羽田まで行きますと言う人。旧東海道の夜道を処狭しと大勢の男女が黙々と歩いている。高齢者も歩いている。脱帽!
今日3月12日は、8時に山手線が動くと言うので、品川に出たがJRは動いていない。京急も品川止まりで都営浅草線との合流点泉岳寺までは行っていない。 仕方がない、泉岳寺まで歩いた。これが、またまた歩行者ラッシュ。ノロノロ歩き。 ようやく泉岳寺駅に着いたが、駅の1Km手前でドン詰まり。駅へ入れない人々で大渋滞。 三十分後、地下駅にようやく降りることが出来た。ホームはまだ先だ。 泉岳寺(都営浅草線)-大門(都営大江戸線)-六本木(日比谷線)-中目黒。9時45分に現場着。 職人さんの半数はすでに来ていて、KEYを持つぼくを待っていた。頭が下がる。
地震・津波・・・。被害の大きさに人間の無力を思う。 震度5でオタオタした品川のたそがれ爺は、ようやく被災地の実情と人々の惨状を想う。大変だ・・・~~~ 「たそがれ」てもシッカリしていろよ! 自身に声かけをして現場は始まった。 添付画像は、昨夜の旧東海道歩行者ラッシュと、今朝の泉岳寺駅改札前の混雑。 日本の勤労者は「それでも職場へ急ぐ・・・」。う~ん・・・。
津波被害・原発・・・、これから全体像が大きくなりながら明らかになって行くのだろう。 津波映像のすさまじさに家・家族・私財・思い出の品々・・・一瞬に全てを失った人々の心中が思いやられ「ぼくならとても耐えられない」と絶句。 避難所生活・暖不足・水・食料・衛生・・・言葉もないが「頑張って下さい」