交遊通信録: 今年も 得がたい人が逝ってしまった

5月、佐藤慶さんが亡くなり、これで大島渚映画常連の個性派四男優全員が逝きました。                                                                                                                                                                        93年戸浦六宏、03年小松方正、04年渡辺文雄、そして今年佐藤慶。                                                                いまどきの役者を見ていると、「あんたは何をしたくて役者やってるの?」と問いたくなりますが、                                                                                                                                                                映画が『踊る』( http://www.yasumaroh.com/?p=8388 )亜流を垂れ流している以上、役者を責めても始まりません。                                                                                                 作品に「志」がないのは、映画に限ったことではありませんから・・・。

1月: 浅川マキ、 小林繁、 ジーン・シモンズ(『エルマー・ガントリー』のシャロン役は貴女だから嫌味なく治まった)、 サリンジャー                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                         2月: 立松和平(『光の雨』。賛否はありましたが・・・)、 藤田まこと                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          3月: 植木等(モーレツとは違う勤労者文化を公然と唱えた?それはエリート内スーダラなのだが・・・)                                                                                                                                                                                                                                                                                                4月: 井上ひさし(ご遺作『一週間』読ませていただきました)、 北林谷栄、 ばばこういち                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                           5月: 佐藤慶(『人間の条件』新城役以来、一貫していましたね)、 デニス・ホッパー                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  7月: つかこうへい(貴方に育てられたという役者がいっぱいです。みんなスゴイ)、 森毅                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            8月: 三浦哲郎                                                                                                                                                                                                                                                                                                          9月: アーサー・ペン(『俺たちに明日はない』)、 小林桂樹(NHK版『赤ひげ』は秀逸)、 谷啓                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                             10月: 池部良(『早春』と『死んで貰います』 http://www.yasumaroh.com/?p=3842 )                                                                       11月: 星野哲郎、 脇田憲一                                                                                                                                                                         (脇田さん。6月術後退院され、宇和島コムミューン評伝を仕上げようとしておられた。http://www.yasumaroh.com/?p=6821  http://homepage3.nifty.com/luna-sy/re37.html#37-2                                                                                                     「民の叛乱」、それへの庄屋層・知識人の立ち位置、党ならざる者ども・・・                                                                                                            その自立と共同による「大規模叛乱と自治」、への果てなき想い。さぞご無念なことだと思います。 合掌!)  

【追記】                                                                                                                                  12月28日:高峰秀子(戦中の『馬』は65年ごろ観た。『二十四の瞳』を公開当時母に連れられ観た記憶がある)

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                 

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