たそがれ映画談義: 主演二人の映画は面白い
何故主演二人は面白いのか? ライターも監督も、一人には託し切れない己が二面性の分身として、二人を描いているのだ。そこが面白い。 男二人の場合、間に女がいたりいなかったり・・・。 女ふたりはもっと面白い。 作品解説はしませんが、添付画像作品を全部見た人は、相当な映画通。どれもよかったね! 上、左から: 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』 『ジュリア』 『チング』 『冒険者たち』 『テルマ&ルイーズ』 『真夜中のカウボーイ』 (余談: ジョン・ヴォイトさん、お嬢さん=アンジェリーナ・ジョリーさんは、最近ますます貴方に似てきましたね!) 『17歳のカルテ』(これは99年、アンジー25歳の作品) 『帰らざる日々』 『さらば映画の友よ』 『荒野の決闘』
残念、『チング』『テルマ&ルイーズ』は見ていません。
他にも「スケアクロウ」「さらば友よ」「手錠のままの脱獄」
なんかも入れたいですね。
さらば・・・は、日本映画『さらば映画の友よ』が好きです。主人公「ダンさん」は、
大部屋出身のしがない元役者の調理人。もう一人の主人公はのんきな浪人生。
映画館で知り合った映画ファン同士だ。浪人生は惚れた若い女(浅野温子19歳)が
ヤクザの愛人と知り、そのヤクザを「殺してやりたい」と漏らす。
本気にして、武器を手に入れるダンさん。「ご一緒願います」と池部良のセリフ・・・。
「斬られ役ばっかりだったくせに」の不用意なひと言から、
ダンさんは、東大安田講堂攻防戦のその日、単身ヤクザ宅襲撃を決行する。
「友」には本気度を見せたい男の哀れに・・・・・・。 「思い込みの美学」と評した人がいました。
監督:原田真人のその後を見れば、たぶん学生闘争批判として作ったようですが・・・
故:川谷拓三、唯一の主演作。