Archive for 5月, 2010

交遊通信録: 連休最終日は 孫の日(?)

 K様。
拝復。
晴天でよかったですね。ぼくの連休最終日は、「孫の日」かな・・・(苦笑)。
 
5月5日は、
朝から孫と近所の公園へ・・・。保爺は60分でギブアップ。
昼前、女房と大阪駅頭:梅田陸橋へ。
毎月第一水曜日に、韓国日本大使館前で開催されている
『日本軍「慰安婦」問題の解決』を求めるソウル水曜デモに呼応・連帯して、                                             ここで 大阪・水曜集会が行なわれている。初めて覗いた。
日本の立法解決を求める、120万人署名活動を続ける行動には、
排外主義集団の暴力的妨害行為がエスカレートしているという。
過去を、公的記憶を、捻じ曲げるところに歴史などありはしない。
子どもの日。孫たちへ歴史を伝えることの意味を、噛み締めたいと思った。
 
午後、京都東山七条の「京都国立博物館」:長谷川等伯展へ。
霧の中へ奥へ幾重にも連なり消えいる松木立に誘われ、大きな『松林図屏風』の前へ・・・・。
霧に包み込まれていると思える感覚に充たされ、呆然と立っていた。
「日本的(とされている)美」を尊ぶ心は、日本が近現代にアジアで行なった、
愚行の数々を「なかったことにする」心とは、決して両立しはしない、と強く思う。
さらに想う。
ここ数年流行りの、「江戸再評価」「幕末志士礼賛」「明治回帰志向」などが、
もし不都合な事象の隠蔽の上に成っているのなら、それはいかがわしいと・・・。
もちろん、連休中に読んだ『天地明察』(冲方丁<うぶかた・とう>著、角川書店、¥1800)                                                                                  http://www.kadokawa.co.jp/sp/200911-06/?banner_id=200911-06_ov に登場する、
江戸期の、舌を巻く数学水準・天文学、江戸期の文化・教養水準は正当に評価されなければならない。
あるいは、同書に登場する会津肥後守こと保科正之の徳政                                                               (例えば「追い腹(殉死)の禁止」、一揆の因である飢饉に備え備蓄せよ論、など)の奥に在る、
武士社会に於ける今日的用語で言えば「人権」「民主」(もちろん違うが)に近い思考・・・、取上げられてしかるべきだ。
が、それらの誠実な「学」や「知」や「想」は、国が行なった「愚行」を「なかったことにする」発想からは
決して生まれはしない。 そのことだけは確かなことだ。
「天地明察」によれば、保科正之は、若き日にお役目から「一揆の首謀者多数を処刑した」痛恨慙愧の記憶から、                                                                                              一揆の因そのものを排除する論へと歩を進めたという。
 
夕方、京都へ来て時間がある場合の「お約束」=『彌光庵』へ。
店主は89年に浄土真宗の得度<僧侶になる儀式> を得た女性僧侶、工藤美彌子さん。
下京区寺町四条下ル中之町570  http://www.mikoan.com/index.html  075-361-2200。
美味しい精進料理と生ビール、芋焼酎でぼくは上機嫌。 晴天に恵まれた連休を〆ました。
店のアイドル=子猫(「のど」「はな」)が、かなり成長していて「孫」のようでした。
添付画像【中】は、「彌光庵」への狭く味わい深い入口通路でのパチリ。

つぶやき: 鳩山首相を迎えた 辺野古の虹 

憲法記念日の翌日、5月4日、
鳩山首相が沖縄に出向き、
「県外・国外は無理だった」ので、
「辺野古現行案修正」+「一部県外(徳之島)」でご容赦を、と語った。
選挙前の「最低でも県外」との発言は、党公約ではなく私の個人的希望・・・とも言った。
国外をどこまで検討したのか、何が障壁か、ではどうすれば国外が可能で、                                                                                                      そのためには政府+国民は何をすべきなのか? 
そこを打ち出さない限り「最低でも県外」と語った一国の代表者の発言とは言えない。
自公政権に何を言う資格もないのは自明で盗人猛々しくとも、                                                                           彼らに「県外と言ったではないか」と迫られても、その盗人の言い分が国民には通用するだろう。
普天間閉鎖・撤去、国外移設への永い道のりのスタート位置に就く覚悟と用意を持て!
沖縄も県外もNOと言っているのだ。国外しかない! 事態はこれからだ、ここからだ。
 
「辺野古浜通信」によれば、5月4日、浜に虹が出たそうで、
(通信に添付された当日の辺野古浜画像の中程に、ハッキリと虹が写ってる)
「通信」は、そのときの様子を「沖縄タイムス」から引いている。
『首相が基地内の高台に立ち海を見ると
 沖に浮かんだ抗議船からも
 「公約を守れ」「沖縄を返せ」の叫び声が。
 10分ほど真部朗沖縄防衛局長から移転案の説明を聞いた首相は
 空を見上げ「虹が出たな」とぼそっとつぶやいて車に乗り込んだ。』(「沖縄タイムス」)
 
憲法記念日の翌日とは、この国の実相を物語ってはいる。
押し付け憲法だと言う「改憲論者」から、沖縄への米軍基地「押し付け」に対する異論を聞いたことが無い。

交遊通信録: お疲れ時には、こんなのどうです?

T君へ。
私が思うには、清水ミチコさん、ある種の天才ですな
 
これを見ていて、何故か脈絡もなく、ふとこんなことを想いました。
広い意味での仲間への口撃は、抑制して在りたい(顧みて、天にツバですが)、                                                                     見過ごせないことどもへの対処を、抑制してしまわない「粘力」を保つ為にも・・・、と。
T君、君の言い分は60%解かるが、そうカリカリしなさんな・・・。
 
 
清水ミチコさん
  
        
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