歌遊泳: どなたか ハコの『流れ酔い歌』をアップして下さい。
山崎ハコ
昨秋、趙博:『声体文藝館』-『青春の門・筑豊篇』で、趙さん版『織江の唄』を聞いた。
織江と信介になり切っての名演、名歌唱だった。(09年10月24日、両国:シアターカイ)
過日寒い三月のある夜、JRが終電で品川からの私鉄は終っていて自宅まで歩いた。
山崎ハコの深く暗い、しかし燃える歌が思い出された。
山崎ハコといえば、
彼女のある歌が「ええ歌やな」と記憶にあるのにタイトルが思い出せない。
歌詞の記憶も曖昧だ。「あんたの嘘つき」「別のことを思いよる」しか分からない。
筑豊訛りの、ハコ的情念が極まって腑に迫り来る歌だった。
ネットでハコの全曲の歌詞を繰って、そのタイトルが『流れ酔い歌』(78年)だと分かった。
YouTubeに探したが無い。どなたか、ご提供下さい。
しかも、つい一ヶ月前にはあったハコの歌の多くが一斉に削除されている。
まぁ、イタチごっこなので、どなたかが又アップしてくれるでしょう・・・。
********************************************************************************************************************************************** 『望郷』 http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=gvpNFLtzxR4&feature=related
<ハコ本人、ちびまるこちゃんに登場> http://www.youtube.com/watch?v=9fAttmTjKUo&feature=related
『流れ酔い歌』の歌詞を載せときます。 この歌はハコのCD 『軌跡』に収録されているそうです。
うちの目にうつるのは あんたの嘘だけ
うまいこと言うて 心は 別のことを思いよる
それでも 責めることは 一つもありゃせん
誰でも弱い嘘つき 弱いほどに罪深い
明日のことは言わんと あんたに言うたね
今でも うちは変わらん 明日なんかいらんとよ
それでも 顔を見れば 気にかかることばかり
誰でも 同じ強がり もがくほどに傷深い
*「あんた」のところを、最も信頼し・最も共感し・最も心に刻んだ存在(それは人でなくていい)に
置き換えてみると、人の想いと対象側の考えとの「永遠のズレ」に行き当たる。そして、それは
宗教や党派、個人や組織、団体や企業であっても変わらない。
ズレが全くないのなら、それは妄信宗教だ、鉄の虚党だ、自己滅却だ。
民は「弱いほどに・もがくほどに」のたうち、拠りかかりと闇の時間を越えて、
「責めることは一つもありゃせん」と、実は「自立」へ向かっているのだ。
そこがハコの真骨頂である。