ベルリン-共同から: ドイツ市民 ネオナチ・デモを阻止
第2次大戦末期に英軍のじゅうたん爆撃で廃虚となったドイツ東部ドレスデンで、
空襲から65年を迎えた13日、極右ネオナチが追悼を利用したデモ行進を計画したが、
1万人以上の地元市民らが「人間の鎖」で阻止した。
空襲をナチスのユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)になぞらえ「爆弾によるホロコースト」と主張するネオナチなど約5千人が、ドレスデンの新市街などに集結。
これに反対する市民らは、戦災の象徴・フラウエン(聖母)教会がある旧市内への極右の侵入を阻止するため、人間の鎖をつくったり座り込みをした。衝突回避のため、数千人の警察官が出動。双方の計約30人が拘束され、警官15人を含む計約30人が軽傷を負った。市内各地では同日、反ナチスのシンボルの白いばらを献花するなどさまざまな追悼行事が行われた。
日本ではどうか?
排外主義を前面に掲げた、聞き慣れぬ(最近はそうでもないのが困る)名称の会が、若者を中心に、
渋谷駅頭などで街頭行動をしている。民主党:小沢幹事長なども「中国の手先」「参政権付与は売国奴の言い分」として糾弾対象だ。
こういう動きが、逆「草の根」として育つ可能性・風土を、変えて行く言論と行動の側に関わっていたい。
若者が晒されている、「使い捨て派遣」や「即戦力新人」の強迫を強いる雇用状況・・・、
彼らのやり場のない憤激が、排外主義へと向かう世情を危惧する。ほくそ笑む日本版「ネオ・ナチ」が見えるから・・・。