通信録&歌遊泳: 訃報 浅川マキ(享年67歳)
訃報 浅川マキ
若い知人が知らせてくれた。
『ブログ「たそがれの品川宿」でのカルメン・マキさんに関する記述が、 私が京都で浅川マキさんのライブを観て聴いて得た感覚に近いと思えて、お知らせしました。』 と、あった。
********************************************************************
時事通信 1月18日14時51分配信
浅川マキさん死去 黒装束に身を包んだ独特のライブ活動で知られた歌手の浅川マキさん(写真)が17日午後8時、 心不全のため公演先の名古屋市内の病院で亡くなった。67歳だった。 代表曲「夜が明けたら」「ちっちゃな時から」「ふしあわせという名の猫」「少年」「かもめ」
自身のスタイルを貫いた、云わば「非転向」の生涯だったか・・・ ぼくらより少し若い世代=「***に遅れて来た世代」の精神風景にドンピシャだったよと言われたりしているが、 どうなんでしょう。そうではなく、70年代初頭の迷える精神の、世代を超えた代弁者ではなかったか? そして、それは今現在の若者に届く普遍性をもっている、と思う。
一つの時代が終わった観がしますね。あの投げやりなような歌い方で「かもめ」「セント・ジェームス病院」….。
70年代、新宿、寺山修司、〜ふるさとの訛りなくせし友といてモカ珈琲はかくまでにがし、
マッチ擦るつかのまの海に霧深し身捨つるほどの祖国はありや 〜
ぼくは東京に行くたびに「ピットイン」にジャズを聞きに行った。まだジャズが熱かった。
神戸のバーで客の会話を拾って、音楽を黙って流す気の効いた見せがある。この前70年代の話を友人としていたら
「かもめ」が流れていた。