歌遊泳: とまどう寝た子
30年前の後輩K君へ
たぶん、丸山圭子さんの『どうぞこのまま』(76年)がヒットした数年後に、
豊島たづみさんの歌は短い期間流れていたように思う。
当時、個人的に進退窮まっていて彼女のどこか「乾いた」「都会的」(?)感性に、
進路(退路)の道案内を求めていたような気がする。
いまでは、その「乾いた」「都会的」が抱えている湿り気こそが歌の「核」だと理解できる。
そういえば、当時『寝た子を起こす子守唄』を、君が「これって演歌ですよね」
と言ったのを思い出す。若い君は言い当てていたのだ。ぼくは気付けなかった。
その上で改めて言う「歌は演歌だ」・・・。艶歌・怨歌・厭歌・縁歌・宴歌・焔歌・援歌・演歌だ。
『寝た子を起こす子守唄』 http://www.youtube.com/watch?v=DbJCZ7MPbJM
『おもいでは琥珀色』 http://www.youtube.com/watch?v=yatSP2qIQ3I
豊島たづみさん、どうしているだろう・・・。
見っけ!→ 『彼女は唄い続けていた・・・キッチンで』